Design Awards.Asia V3
多分これで今年のアワード受賞も打ち止めだと思うのでブログ書いてみました。個人事業主登録して本格的に始動した2015年、年始は年末から続いていたKUROKAWA WONDERLANDプロジェクトから始まりました。初雪を九州の黒川温泉郷で味わうとは思ってもみませんでした。標高が高いので寒いんです。
このプロジェクトはEXIT FILMの田村祥宏さんに誘っていただいたのですが、完全自腹でのポートフォリオ制作ということで、まだ仕事があまりない状況の中、一瞬迷ったのを覚えています。プロジェクトのメインの作品は、黒川に伝わる神話をモチーフにした映像作品とWEBサイトで、僕はそのメイキングのドキュメンタリー映像を作る、ということでした。田村さんからは「自分の作品として、アワード受賞を目指そう」それによって「もっと大きな仕事をクリエーターチームで取っていこう」という言葉をいただき、清水の舞台から飛び降りる気持ちで参加したのでした。
撮影の現場は過酷を極め、寒さと疲労と睡眠不足の中、よくあの状況で撮影をしていたな、と思います。撮影データはテラバイトを軽く超え、神奈川に戻ってきてからは編集作業が延々と続きました。
メインの本編映像とLETTERS,INC.によるWEBサイトは公約通りに海外の数々のアワード受賞を果たし、もはや数が多すぎて把握できない程になりました。数多くのメディアにも取り上げられ、便乗して僕の名前もクレジット情報であのハフィントン・ポストに載る、という快挙を成し遂げました。
メイキングを綴ったドキュメンタリーも映像とWEBサイトが作られました。映像の編集あたっては田村さんに多大のアドバイスとサポートをいただき、一段も二段も上のステージに引っ張り上げていただきました。そうして出来上がった映像は野間さん率いるLETTERS,INC.の皆さんによってKUROKAWA Co-Creation Storyというサイトに組み込まれ、その価値を何倍にも上げていただきました。
そしてこのWEBサイト、映像も目標としていたアワード受賞を勝ち取ることができました。はじめにWEB、次に映像がDesignAwards.AsiaのDOTD(Design Of The Day)を揃って受賞したのです。
この経験で、今まで考えたこともなかったのですが、僕の作品はアワードを受賞できるポテンシャルを持っているんだ、と考えるようになり自信に繋がりました。
そんな中で依頼された京都の「太秦江戸酒場」のプロモーションの仕事はクライアントにあらかじめKUROKAWA Co-Creation Storyを見ていただき、すべてを任せていただけることになりました。まさに黒川での経験が新たな仕事に繋がったのです。
そして、ギタリストとして活動されているコンポーザーの成川正憲さんにBGMを作曲していただきました。成川さんの音楽は聴いていると自然と情景が浮かぶような、映像とのマッチングが素晴らしく、仕事でもプライベートでも懇意にさせていただいています。送られてきた音楽を映像に合わせてみた時は鳥肌が立ちました。映像に関して音楽の力は絶大で、成川さんの音楽によって映像に命が吹き込まれました。
完成したPVは自分でも納得の仕上がりで、クライアントにも喜んでいただき、手応えを感じていました。そしてこの映像もDesignAwards.AsiaのDOTDを受賞することができたのです。
KUROKAWA Co-Creation Storyに関してはInternational Peace and Film Festivalにもノミネートされ米国オーランドで開催された映画祭での上映も果たしましたが、DesignAwards.Asiaでは何と今年だけで3タイトル獲得しました。
まだ2015年は少し残っていますが、動き始めている作品としてのショートフィルムを含め、来年もアワード受賞を目指して映像を作り続けたいと思います。